どうもありがとうございました。三人三様のメッセージをちょうだいしました。
松井先生からは「天才恐れるに足らず」ということで、“バランス”というキーワードをちょうだいいたしました。安田先生は、「文明の大地化」と言われました。それは「土地には魂が宿っているから、その地霊に聞け」というメッセージとして受けとめられます。中沢先生からは、その地霊の一番大事なところは、日本人が保持していると言われたのではないかと思います。そして、それを託せる世代は小ギャルだということで(笑)、我々団塊の世代がきっちり説得できる、技術といいますか、器量を持たねばならない、ということを言われまして、私も賛成です。
個別から全体を考える
今日のお話は一見、あちらに飛んだり、こちらに飛んだりしたように聞こえたかもしれませんが、河合先生の問題提起として、一般的なグローバルな規格化ではなく、一つ一つの個別が大切であり、その個別の中に全体がひそんでいるという問題提起を受けて、私たちは議論をすすめたのです。全体性は関係性と言ってもいいのかもしれません。個別の存在には全体との関係性があり、今、バランスを無くしつつあるから、松井先生は「バランスを取り戻せ」。そのためには安田先生が「大地に聞け」。そのバランス感覚を取り戻すべき「可能性と義務が日本人にある」という中沢先生の発言で、起承転結したのであります。
日本の「引きつける力」が地球社会へのメッセージとなる
さらにつけ加えれば、日本は縄文時代以来、さまざまな文明の文物を受け入れる「受容」という歴史的過程をたどってきました。中沢先生の言われるとおりです。いわばベクトルは内に向かっている。外に押しつけるというよりも内に向かっている。これは一見、内向性みたいですが、それを積極的に言えば「引きつける力」です。引きつける力を、日本文化という個別性の中に宿している。日本は世界を受容することで全体性を宿している。だから、それを回復するといいますか、その受容力を自覚すれば、引き付ける力として地球社会に対するメッセージになり得る、ということです。今の日本市民一人一人の、一種の使命感を喚起するメッセージになったと思うわけであります。
長い時間、ご清聴ありがとうございました。 |